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大沢 在昌

アルバイト探偵(アイ)調毒師を捜せ

アルバイト探偵(アイ)調毒師を捜せ 人気ランキング : 183878位
定価 : ¥ 540
販売元 : 講談社
発売日 : 1996-01
発送可能時期 : 通常24時間以内に発送
価格 : ¥ 540
涼介、ニヤリと笑う。

2冊目とあって、1冊目の良さは継承しつつ、1冊目以上に軽やかに自由に、冴木親子が大活躍します。
リュウ君のピンチを助け、事件を解決した後、いつもニヤリと笑うは、不良中年、涼介さん。その不良親父が、表題作では、死の危機に直面し、逆に息子に助けてもらうという事態に。いつもは軽いリュウ君も、さすがにマジになります。そして最終話ではついに、リュウ君の出生の秘密が明らかに…。ついにリュウ君のお母さんも登場?みどころいっぱい、楽しさてんこ盛りの超1級エンパラ(エンターテインメント・パラダイス)小説。

リョウ君の心情

シリーズ第2弾。このシリーズは高校生冴木隆の一人語りで語られているので、リュウ君の心情は全て分かるのだと思っている人がいたら、最終話の「アルバイト行商人」で大間違いである事に気が付くだろう。この章で冴木親子の秘密が明かになるのであるが、秘密を知ったリュウ君の心情は(いろんな感情がうずまいたに違いないが)一切語られていない。つまりこの小説の「地」の文はリュウ君の「心情」が語られているのではなく、リュウ君の語りたいことが語られているに過ぎないのである。つまりこの小説、随分軽い読み物ではあるが、やはりハードボイルドなのである。主人公は人一倍饒舌ではあるが、いちばん大事な事は語らない。だからしきりにこ「この不良親父は」とか、「ヤクザ親父」とか言われているリョウ君の「親父」に対する感情は、「地」の文とはそうとう違うだろうという事も推察されるのではある。私でなくても分かるとは思うが、リュウ君、この親父の事を男として、仕事仲間として、そして「肉親」として尊敬し、愛している事がいろんなところから見え隠れする。それを親父にも読者にも照れて言わない所がまた「可愛い」のではある。

事件が面白くなってきました

諜報戦に巻き込まれたり、ユーモラスな事件に巻き込まれたり、で、今回も、親子そして仲間たちが大活躍です。この巻も、軽い調子で読みやすいです。
「アルバイト探偵」に比べて、事件そのものの面白さ、ユニークさ、スケールが増しているような気がします。主人公の高校生の出生の秘密も徐々に見えてきたり、新しい仲間が増えたり、主人公が逞しく育って(?)きたりと、飽きさせません。もう一つ、もう一つと、結局、最後の短編まで、一気に読んでしまいました。

冴木親子が活躍

短編集です。今回も幽霊や吸血鬼を相手に冴木親子が大暴れします。「避暑地の夏、殺し屋の夏」「どうも気に入らないわね。子供のくせにやけに落ち着いていて」「息子も息子だけど、親も親ね」という殺し屋マキのセリフがこのシリーズのすべてを表してるような気がします。今回の冴木親子はもうずっと真剣になりません。ふざけた会話でマキを翻弄(?)して見事この殺し屋捕まえます。このような態度こそ冴木親子の真骨頂ですね。(「調毒師を捜せ」では隆君も真剣になってますが。)

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