キャリアデザイン入門〈1〉基礎力編
![]() |
キャリア教育にも生かせる |
キャリア教育は今学校での流行ことばだ(現場ではなくお上からの流行らせことばといったほうが良いかもしれないが)。
今まで、私はキャリア教育はフリーターやニート減らしのための就労指導だと感じていたためあまり乗り気ではなかった。だが、本書を読んで、子どもたちにとって、キャリアデザインという考え方を身につけさせて社会へ送り出すことは重要な事だと感じるようになった。
『仕事にはその分野で必要とされる専門力以外に、すべての仕事に共通する基礎力があり、基礎力はどのような仕事に就いていても身につけることができる。』この辺りはおもしろくないからと早々に離職する若者や、やりたい仕事じゃないからと就職しない若者に是非知ってもらいたい部分である。
また、女性にとってキャリアデザインがいかに重要なのかもアンケート調査などを示して解説してあり、出産前後のキャリアに対する意識のゆらぎなどは興味深いデータであった。
![]() |
万人が必読の本が登場しました |
上下2巻なのは、ライフサイクル、キャリアデザイン
に対する、著者の意図によるもの。
つまり、キャリアスタートから30代くらいまでの基礎力編、
それから人生の後半、専門を決めてブラッシュアップする下り
は、山登り、つまり、専門力編、という考え方です。
そういう節目以外は、自分の能力をいかに高めるか、という
能力開発に人生を費やすという戦略からなる、きわめて実務的
な(かと言って、あまたあるキャリア理論を捨てるのではなく、
逆に、網羅しつつ)内容となっています。
若い方だけでなく、精神的な路頭に迷うような中高年にも、
示唆に富み、さらに、学校教育でのキャリア教育、インターンシップ
教育の重要性にも言及しており、とても新書の内容ではなく、
豊富で内容の濃い本となっており、万人にお奨めしたいです。
本書の後段は、キャリア形成の基礎となる基礎力の体系を
提示し、実際の場面を挿入しつつ、実用的なフレームワーク
を提案しており、キャリア開発の有益なガイドなっており、
おおいに啓発されます。
![]() |
いい本です。 |
キャリアデザインの入門書です。著者の大久保氏は過去にもキャリア関係の本を何冊も書いていますが、そのエッセンスが詰まったもので、値段も安く買って損はないと思います。
大久保氏は30代前半までのキャリアを「筏下り」と定義し、この時期は
とりあえず自分が与えられた仕事を必死に取り組み、基礎力を養うべきだと
しています。そうすることで、自分が何をやりたいのかも明確になり将来が拓けてくると。かなり自分のキャリアの参考になる1冊です。

